クラユカバと対戦
主人公は冴えない探偵。連続失踪事件をきっかけに、街の暗部へと足を踏み入れる…。こちらクラメルカガリと同時公開の一作。世界観も共通しており、サービス的な演出もあるため同時鑑賞が前提、みたいなところはあるかも。どこかコミカルな雰囲気は共通しながらもジュブナイルに舵を取ったクラメルカガリに対し、こちらはホラー、怪奇的な作風が特徴。知らない場所に行ってはいけないよという寓話的な内容をスチームパンク映画の切り口でラッピングした本作は"怖くないのに恐ろしい"まさにおとぎ話のような印象を受けました。余韻が残る終わり方もホラーっぽい気がする。こちらも1時間とコンパクトに纏まった名作。深淵を覗き込みたい人にはぜひおすすめです。…無事に帰ってこられるかどうかはわかりませんが。
クラメルカガリと対戦
発展途上の炭鉱街で地図書きの少年少女が事件に巻き込まれる…というお話。原案として成田良悟が関わっていることもあってか、デュラララ!!よりスターシステムめいたキャラも登場していたり。流石に声優は違ったけど。広大な世界の中で埋もれるような普通の子供にスポットライトを当てながら様々な登場人物の目的が一つの戦いに収束していく様は群像劇っぽくて見ごたえがありました。作画やCGにリッチな印象はないものの、それが返ってちょっとゆるめの世界観やコミカルな演出とマッチしており、1時間と上映時間がコンパクトなこともあっておつまみにちょうどいい、そうそうこういうのがいいんだよと頷いてしまうような等身大の作品として楽しめました。ジュブナイルな映画が好きな人にはおすすめ!
名探偵コナン 100万ドルの五稜星と対戦
前々から薄々とは思ってたけど…今回のメインはこいつです!それはそれとしてメインのストーリーはこいつとあんま関係ないです!っていう書き方、さすがにそろそろきついのでは…!?現代コナン映画はかなりキャラ売りに寄せている印象が強いですが、まあ今回もそんな感じ。劇場版コナンというシリーズそのものが大いなるマンネリと化しているので、好きな奴は勝手に見るしマンネリでも楽しく見れてしまう、そういう感じです。う~~~んでも今回はストーリーも特筆するほど面白くもなかったのでちょっと誤魔化しきれてないかな!!まあ今までの映画もキャラ描写で誤魔化してるフシはあったかもしれないが…。余談ですが、高野麻里佳っぽい声の人いるな~~ってぼんやり聞いてたらマジで高野麻里佳だったのでびっくりしました。まだセンサー生きてたわ。
オッペンハイマーと対戦
原爆を作った男、オッペンハイマーの人生とその功罪を描いた作品。ただでさえ登場人物が多い上に"分裂"、"融合"の2章が時系列をシャッフルされながら描かれていく…ととにかく構造が複雑で一気に理解するのは難しい作品でした。彼自身の背景や登場人物周りは予習しておいたほうがいいかも。しかしその分ストーリー構成や演出は綿密に練り上がられており、これまでの足跡がラストに投げかけられるメッセージに帰着する構造はかなりガチッとハマっていて良かったです。ストーリーの把握は難しくても、この映画を通して伝えたかったことはこっちにちゃんと伝わってきました。上映時間の長さも相まって少し難易度が高い映画ではありますが、迷っているなら見て損はないかも。
ゴーストバスターズ/フローズンサマーと対戦
俺はこの映画見てて楽しかったし結構好きなんだけど、アフターライフが過去作とぜんぜん違うことやって次は守破離の破のパートかな~~って期待してたところに完全同窓会映画やられてがっかりしちゃうのはなんか気持ちわかるなと他の人の感想読んでて思った。
ゴーストバスターズ/フローズンサマーと対戦
新生ゴーストバスターズが最強のゴースト、デス・チルに立ち向かう!前回新しいキャストを迎え完全新作として蘇ったゴーストバスターズですが、本作は過去作のオマージュを強め、より古典的な作りになっているのが特徴。特に「2」とは全体的な作りも共通しているな~という印象を抱きました。また本作は意外と戦闘シーンが少なく、デス・チルとの対決はラストだけだし体張ったアクションもそんななかったりしてよく見るとそんな派手な映画ではないのですが、デス・チル戦に向かうまでのストーリーが丁寧に描かれており、ラストも非常に納得感の強いものとなっていて見ていて退屈という印象はなかったです…というとちょっと好意的すぎるかもしれないけど。あくまで古典的な面白さであるため、前作のような面白さを期待するとがっかりするかもしれませんが(同窓会的な雰囲気も強まってるしね)、そうそう、"こういうの"だよなあ~~とうなづきながら見るにはいい映画だと思います。あとこの映画、やっぱ夏か冬かどっちかに見たかったよ。