六人の嘘つきな大学生と対戦
アホ!!!!!!!!これね、色々ツッコミどころはあるんですけどまず設定がダメですね。グループディスカッションで内定者を出すところはまあよし。面接志望者1万人!?その中で新卒内定者1人!?!?この規模の企業で!?!?!?すでに大爆笑。いやこんな会社入りたくなるわけないやろ。まあなんやかんやで犯人探しやら疑心暗鬼やらあったりするんですけども。それもなんか安っぽいしそもそもこの会社に就職することに固執する理由も理解できないしで感情移入も難しく。あげくの果てにはラストなんですけど、ある理由でその場にいない人物が録音を残すシーンがあるんですけど、その録音とその場で録音を聴いている人物同士で会話しはじめてもう声を抑えるのが大変でした。それは!道理が!!通っとらんやんけ!!!一応演出やカット割は頑張ってる気配があって評価できなくはないんですけど、ホン自体がダメダメなので演出だけではカバーしきれません!いや〜久々に映画見て笑ったなあ。
ドリームシナリオと対戦
あなたは夢の中でこの男を見たことがありますか?冴えない中年男性である主人公が様々な人物の夢の中に現れ始める…というスリラー映画。「ボーはおそれている」や「ミッドサマー」を手がけたアリ・アスターらしい、空を切るような難解で突拍子のない展開が作家性を感じたなあ。何も持ち得ないただのおじさんが突然注目されることで起こる喜劇と悲劇がSNS時代に向けたメッセージ性を感じさせました。主人公の人間臭さも面白いところで、小市民めいたおじさん仕草が物語に多大に影響していて、みみっちさや情けないところも含めて風刺の切れ味が増していたところもあるかも。おじさんのおじさんらしさに溢れたおじさんのための映画です。風刺っぽい作品が好きなおじさんはぜひ見てみてください。