一晩経って落ちついた
ストーリーについて、言ってる事自体や各要素については結構わかる。
自分の人生は自分で決めよう(決めていい)とか、キラの苦悩も難しくて簡単に答えが出るもんじゃないし、ひとりひとり頑張ってみんなで乗り越えようとか、そういう時に愛とか信頼による支えって大事だよね的なところはわかる。
あと他の人の感想見て「SEEDは戦争で青春を失った若者の話」的な解釈をされてたのは、確かにそういう視点もあるか...と思った
その辺りを加味すると、脚本自体よりも演出や構成(編集?)が合わんかったんかなーとは思いました。
あと自分にとってのキラは当時から「嫌いではないけど感情移入しにくい主人公」で、今回もそこは変わらなかったのも色々なところに引っかかってしまった要因ではある...かも。
キラとラクスを中心に話が転がる構造にどこまで興味が持てるかの問題とも言える。
繰り返すけどキラ自体が無理というわけでは無いので、もっとキラに寄り添って見るべきだったかもしれない(同時にその結果嫌いになったらどうしよという懸念もないわけではない)
ガンダムSEED FREEDOM ネタバレ感想 見解編
もはや90年代やんって話に関連して、終盤の色々はっちゃけた異常なノリは「あの頃のサンライズ」的な空気、例えばGガンだったりスクライドだったり、ちょっと違うけどコードギアス的ではあるとも感じたんですよね。
それに加えて近年の庵野作品やトリガー作品に通じるおフザケ感もあるかな?
中盤にアスランが発した「ニコルの戦法だな」あたりから怪しい匂いがし始めて、ディスティニーの分身とかは完全にスパロボで度が過ぎるやろ!ってなったけど楽しくはあった。
(ただ個人的にラクスの尻は完全にいらんかった)
でまあこの辺の空気感を考察すると、SEED当時はポストエヴァっていう時代性があり、アニメで何か小難しいことを言ってもいい(或いは言わんとダメ)みたいな風潮があって(ガンダムは元々そういう所あるが)、それがクルーゼの長台詞やディスティニープランになったと思ってますが、更に時代が進んで「そういうのもうええか...!健やかが一番!」ってなったんかもなあ...知らんけど...(シン・ヱヴァもあんなやし)
そうだとしても雑で悪い意味で古臭い締め方やと思うけどな!終
ガンダムSEED FREEDOM ネタバレ感想 失意編
前提から話すと、TVシリーズをリアルタイムで見てるとき(高校生)からSEEDの脚本には思うところがあったんですよ。
特にDESTINYでのシンの扱いが本当に不満で、もはやインパルスでストライク倒したあとの記憶が曖昧です(なので今見返したら評価変わる可能性はある)
だから完全にキラの舎弟になってしまったシンは見たくなかったな...
ただこれは前作の結末や今作で重視されるであろう点(キラとラクス)を考えると元々諦めてた部分ではあったんですよ。
でもそれ以外のノリにもついていけなかったのがキツかった。
恋愛的なすれ違いで転がされるストーリー、重めのテーマに対して苦悩が延々描写されるも雑に提示される回答、本筋と関係ないところで差し込まれてテンポを破壊する前作ヒロインと新キャラの問答...
ラストなんて「世界は色々大変だけど2人は幸せなキスをしてハッピーエンド」なんて今日日やる?
いやそれ自体はいいけど旧時代的ベタベタでまとめるには扱ってたテーマがシリアスで「脳内お花畑か?」にしかならんのよ...
ここだけゼロ年代通り越して90年代だよ...
ガンダムSEED FREEDOM ネタバレ感想 歓喜編
20年前に冷凍されたSEEDがそのまま解凍されて出てきました。
なんか濃い目のソースはかかってましたが明らかにSEEDの味でした。
それはつまり僕の見たかったSEEDと見たくなかったSEEDがちゃんと出てきたということで、上映中リアルに頭を抱えてしまいました。
ファンサ映画としてはいいと思いますよ。
開幕からフリーダムのフルバーストのバンクが披露されたときは懐かしくて逆に感動したわ。
(それ以外はガシガシ動いてるから意図的でしょう)
デュエル、バスター、アカツキにディスティニーまで出してくれて、武装交換の演出も贅沢でしたね。ズゴッグは最高。
全体的にPSで色が変わるインパルスSpec2も芸細で良かった。
マリューさんはもはや新劇ヱヴァのミサトさんだったけどかっこいいからええわ。
(この人そのうちヤマトで波動砲撃てー!とか言わされるんじゃない?)
ガンダム以外も含めてパロディやオマージュ多かったのも楽しかったよ。
ロボットアニメ成分は総じて良かった。
反面、ストーリーとキャラクターについては本当にノレなくて辛かった...
(続く)
グラマスカウント4