鬼太郎誕生と対戦
今ここに、秘められた鬼太郎誕生の秘密が明かされる…!という映画ではないです(いやそうなんだけど)。これは、ゲゲゲの鬼太郎の世界観を借りたクソ因習村モノだ!!!なのでゲゲゲの鬼太郎のことを知らなくても楽しめる作品です。キャラデザは第6シーズンのものを踏襲していますが、こちらのデザインはややヒロイックすぎるところもありTV版でもホラー的演出とは噛み合いが悪いなと思うところがあったのですが(そして本作もそう)、それを考えなければ笑いありホラーあり愛憎ありとサスペンス作品として単品でしっかり完結しているいい作品だと思います。光と影の対比演出や"敷居"を跨ぐ比喩表現などはホラーっぽくて好き。みんなも劇場でクソ因習村をぶっ潰そう!これは余談ですが、スタッフロールの文字があまりにも小さすぎて劇場で読ませる気が全くないことにはちょっと笑いました。いや関係者としたら笑えないかもしれないけど。
お前の罪を自白しろと対戦
政治家一家の孫娘が誘拐された!助けてほしくば国会議員である父の罪を自白しろと迫る犯人。果たして犯人の正体は、そして父親が抱える罪とは…という作品。いわゆる"邦画仕草"の激しい作品ではありますが、まあこういう映画を見に来ている身でそれに突っ込むのはもはや野暮。とはいえあまり好みではない映画ではあったなあ。もっと犯人の正体に直に迫る追跡劇を期待していたのですが、実のところ政治的な駆け引きが割合的に多く、命の危険がせまる状況なのに捜査に進展が起こらず政治家内々ばかりで進む展開には違和感。登場人物がシラフで"罪"を連呼するのも雰囲気が安っぽくなっちゃってるし、ストーリーに布石がなくポンポンと新情報が出て展開する様はいきあたりばったり感があっていまいちのめりこめなかったり。私が予想していた作風ではなかったというバイアスこそありますが、どうも素直には褒められない一作。う~~~む期待してたんだけどなこれ…
マーベルズと対戦
MCU映画は割と久々ですね。予告からの目玉であった3人の入れ替わりアクションは複雑で、このアクションの脚本を考えた人の頭の中はどうなっているんだ…?と戦慄した作品。今回3Dで見たんですけど、冒頭のカマラのシーンでレイヤーの上下がよく見えて2Dより見ごたえがあったり、宇宙空間の無限の広がり感がダイレクトに伝わってきたりと2D上映とはまた違った印象になっているのではないでしょうか。しかし入れ替わりアクションは明確な区切りがないため忙しなく、正直体力を使う映画だなと感じる面も。ストーリーも複雑ではないのに目が滑るような、いまいちすぐには飲み込めないような感覚がありました。上映時間短いのにめちゃくちゃ疲れた。でもMCUでミュージカルがやりたいがために無からトンチキ概念が飛び出てきたのは結構好きです。