哀れなるものたちと対戦
成人の体に胎児の脳を移植され産まれた子供、ベラが世界を知り成長していく物語。予告を見てその独特な世界観が気になっていた本作ですが、写実的でなくあえて安っぽさを感じさせる雰囲気が世間を知らず無垢なベラの視点であることを強調するように感じられて面白かったです。知性は高いものの倫理や規範を知らないベラに振り回される登場人物を見るのが楽しく、特に中盤にスポットライトが当たるダンカンは人間臭い面が存分に出ていて良かったところ。かなり癖つよ映画ではありますが、実際のところ「愛」がテーマであり語りたいことはシンプルなので意外と見やすい映画でもありました。セックスが過激で内臓や手術シーンもあるため万人におすすめできる作品ではありませんが、R18+映画が平気なら意外とおすすめしやすい作品。ちなみに僕は…ちょびちょび辛かった!