まると対戦
ある日、沢田は「まる」を書いてみた。その「まる」が世界に広まり、沢田は「まる」に囚われていく…という一風変わった作品。いや~~~俺こういうの見たいんですよ!!神に感謝。円環構造や閉じた空間など、円形に込められる様々な意味合いを解釈してストーリーに散りばめられているのは好感触。登場人物もいろんな意味でアクが強かったり印象的だったり…といちいち面白くて見ていて楽しかったです。…とはいえちょ~~~と描写に一貫性がなかったり、主人公が巻き込まれタイプなせいで物語を引っ張っていく力に欠けるところがあったのはちょっとストレスだったかも。見る人が見れば単に意味不明な作品で終わるし、また別の人が見たら感動できる…という感じで、作中で「まる」に何を見出すかが人物によって違うように、我々もこの映画に対する感情は違ったものになるのだろうか…?と思いました。俺は…どちらかというと低評価寄りかも。ただラストは結構好きです。余談ですが、昨今スタッフロールが長くなってきて2曲も3曲も使う作品が多い中、本作スタッフロールが短すぎて途中で時間稼ぎしてきて大爆笑しました。こんなん初めて見たわ。