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きみの色と対戦 

秘密を抱える少年少女が出会いバンドを組む…というよくある青春アニメ映画。山田尚子監督作らしい、キラキラとした青春の中に混じった若者特有のやるせなさや行き詰まり感といったものの表現が作家性を感じられましたね。感情表現は繊細に、そして誰が悪いではなく個々人が抱える悩みと相対するようなストーリーで、なるべく人物にヘイトを抱えさせないようにしていて心地よかったです。バンドものとしてラストは当然ライブに帰結するんですけど、これライブシーンがめちゃいいんですよね。ちゃんと高校生ができそうな範囲の作曲で、それまでの文脈を総まとめしながらも1バンドの演奏を最初から最後までまとめきっていて実在感がありました。派手な作品ではないものの、興味があるなら是非映画館で見てほしい!リズと青い鳥やたまこまーけっとのような作品が刺さる人なら必見。

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