劇場版マーダーミステリー 斑目瑞男の事件簿と対戦
古くからの因習が残る村で殺人事件が発生する…というテイのマーダーミステリーをアドリブで回す作品。勿論、推理モノとして見たら0点!!!探偵役が不在の中で推理劇が繰り広げられるため、と〜〜にかくグダグダかつふわふわした進行。ストーリーに一本通るべき芯がないし、手がかりの入手の仕方も雑すぎて笑っちゃうレベル。…とはいえ、台本なしのアドリブでここまで整えられる役者の技量はすごい。ゲームのリプレイとして見ると(そして真相をわかった上で振り返ると)各登場人物の立ち回り方に納得できて面白かったです。なるほどこういう楽しみ方をするのか〜〜!!これはそういう文化に慣れ親しんでいる人向けの作品ですね。ゲームリプレイをよく見ている人がいたら、映画館に足を運ぶきっかけになれる作品なのではないでしょうか。個人的には高橋克典さんがいい動きしてるなと思いました。
ボーはおそれていると対戦
母親が死んだことをきっかけとして実家へ帰ることになったボー。その旅路は段々と狂気に満ちていく…。という本作。……なんなのだこれは!?どうすればよいのだ!?と叫びたくなるようや暴力的で非現実的な描写、直接的な描写を控えた空を切るようなストーリーテリングなど、と〜〜〜にかく(いい意味での)不快感でいっぱいの映画。言いたいことはまあなんとなくはわかるんだけど…とにかく解りづらい!あと長い!!クセのある映画に耐性があるなら楽しく見れるかもしれないですが、これはパッと見て楽しめる映画ではないかな…!それはそれとして最後のスタッフロールのシーン、かなり好きです。ちなみにこれR15+ですが、グロ描写はあまりなかったので苦手な方は安心してください。本作自体は全く安心できる映画ではありませんが。
ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦と対決
これはね…傑作ですよ…!スポーツ漫画の映画化といえばスラムダンクが記憶に新しいところですが、試合を観戦する観客からの視点を体感できるスラムダンクと比べ、こちらはコートの中の選手に感情移入できるという演出の違いが印象的でした。もう特に後半の演出たるや!これはね、映画館で観たほうがいいですよ…(n回目)。本作に至るまでの背景などの説明は薄く、スラムダンクよりかは既存ファン向けに作られている印象は強いですが、ただ単にアニメでスポーツを見れる!という骨子の部分からして既に面白いので気になったら見て間違いはないです。2Dアニメらしい迫力に満ちた作品でした。いやね…ハイキュー!!はね…面白いんですよね…。
フェルメール The Greatest Exhibitionと対戦
なぜフェルメールは人を惹きつけるのか?彼の作品を鑑賞することでフェルメールの秘密に迫る一作。こういうアートドキュメンタリーを見るのって初めてなんですけど、インターネットや本で画を見るだけではわからない微妙な陰影や絵の具のヒビ割れがハッキリ見えるのがとても印象的でした。絵画を邪魔しない程度に場を整える音楽は心地よく、詳細な解説もあり文字通りフェルメールの世界に没入できる素晴らしい作品となっております。…ただ一点以外は。字幕が!!!邪魔!!!!吹替で上映してくれ!!!!!原語で見る分には問題ないのですが、翻訳にあたりどうしても字幕を入れなくてはならず、それが絵画鑑賞の邪魔になってしまってるんですよね。そこが!非常に勿体ない!!ただそこを除けば非常に良い作品だったので、フェルメールを知ってる人も知らない人も、その光の技法に酔いしれてみてはいかが?
ゴールデンカムイと対戦
「この映画の撮影に際し、動物に危害は加えられていません」やったーーーーー!!!!!!喜ぶところそこ?この映画、もーーーーうとにかく迫力がすごい!北海道の雄大なる自然も、生々しくも(いい意味で)嘘くさいアクションも、様々な効果音も、メシの描写やギャグシーンも、とにかくパワーでそのまま殴って来るようなプリミティブな楽しさが満載の作品でした。作中の衣装やアイテムもリアリティラインギリギリのところ攻めていて雰囲気出てたのも良かったですね。これは…IMAXで見た方がよかったかもしれない!展開の都合上キャラが顔見せだけで終わる…みたいなところもあったりしてこれ単品で見ると無駄なシーンもあったりしなくはないんですけど、まあ流石にこの売れ方で続編作らないはない…でしょう!一本できっちりまとまっていますし、ここからゴールデンカムイに入ることができるという意味でもおすすめの映画。