法廷遊戯と対戦
これは…ミステリ…なのか?いや悪い意味ではなく。法廷遊戯というタイトルの如く、法律というもののルールハックを試みる作品。時系列が意図的にバラバラにされていて、序盤に出てきた要素が終盤に回収されたりするところの面白さは味わえました。登場人物もいちいち濃くて、大学時代の先生の老いぼれているけど実はかなりの強者感を醸し出す雰囲気は結構好き。また、杉咲花のもはや怪演とも呼べる演技は必見。演技面ではかなり評価高いですが、作品の構造上見ていてとっ散らかるところがあったり、重要な情報が結構序盤から見えてきておおよその展開が予想しやすかったりするところはマイナス(賛否両論とも言えるかも)。個人的には惜しい映画だな〜〜とは思いましたが、個々人の好みによっては刺さる人もいるはず。
鬼太郎誕生と対戦
今ここに、秘められた鬼太郎誕生の秘密が明かされる…!という映画ではないです(いやそうなんだけど)。これは、ゲゲゲの鬼太郎の世界観を借りたクソ因習村モノだ!!!なのでゲゲゲの鬼太郎のことを知らなくても楽しめる作品です。キャラデザは第6シーズンのものを踏襲していますが、こちらのデザインはややヒロイックすぎるところもありTV版でもホラー的演出とは噛み合いが悪いなと思うところがあったのですが(そして本作もそう)、それを考えなければ笑いありホラーあり愛憎ありとサスペンス作品として単品でしっかり完結しているいい作品だと思います。光と影の対比演出や"敷居"を跨ぐ比喩表現などはホラーっぽくて好き。みんなも劇場でクソ因習村をぶっ潰そう!これは余談ですが、スタッフロールの文字があまりにも小さすぎて劇場で読ませる気が全くないことにはちょっと笑いました。いや関係者としたら笑えないかもしれないけど。